
勤する場合の車の渋滞が悪化してきていること、?A町・村などの農村地域では交通手段が未発達であったり、県庁所在地までの距離が長いことが考えられる。したがって、Uターンすれば通勤事情が改善されるとは必ずしも言えないということをこの結果は示唆している。 さらに、転職者の通勤時間について、現在の勤務先の業種別にみると(図表4-41)、土木・建設等、サービスで満足度が高く、製造や卸・小売・商社等で満足度がやや低い傾向が見られた。 転職者の現在の勤務先の従業員規模別にみると、300人以上の従業員規模の企業で、通勤時間への満足度が低いという結果が出た。 (8) 職場生活全体を総合的にみた満足度 これまで、職場生活についての満足度を項目毎にみてきたが、ここでは職場生活全体に対する総合的な評価をどう下しているかを分析してみよう。まず、入職経路別にみると(図表4-42)、 
新卒者、転職者に共通して、Uターンした者の方が満足度が高いことがわかった。しかしこうした総合的な評価を主観指標で質問した場合には、満足度の高い特定の経験(あるいは不満な経験)が総合的な満足度を左右しやすい。ここでは、そうしたリスクを回避するために、次のように計算した「総合的満足指数」という指標を使って分析をする。 総合的満足度指数平均値の算定式について ?@(1)仕事内容、(2)賃金、(3)労働時間、(4)能力開発、(5)職場の人間関係、(6)職場環境、(7)通勤時間、(8)職場生活全体を総合的にみての8項目のそれぞれの満足度について、まず以下の得点を与える。 満足 1点 やや満足 2点 どちらでもない 3点 やや不満 4点 不満 5点 ?A各項目の調査対象全体の平均値からあるケースの項目の得点を引く。例えば(1)の仕事内容に
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